福島第一原子力発電所 / ラッキー
8/24から福島第一原発の処理水放出が始まり、ニュースもSNSもその話題で持ち切りになりました。この件について考える前にまずは現場を見ておくべきでしょう、ということで福島県はいわき市から国道6号線を広野町・楢葉町・大熊町・双葉町・浪江町と北上して現地の様子を観察してきました。
国道6号線は意外にも綺麗に整備されており、走りやすかったです。(工事車両が多数往来するので整備するのは当然といえば当然であります) 通行はトラックが多いものの一般車も普通に走っており、道端にはセブン・ローソン・ファミマのコンビニ三銃士もあり、割と普通でした。大熊町手前あたりまでは。
大熊町(第一原発がある町)あたりではまず国道沿いのかっぱ寿司、しまむら、ケーズデンキがまるっとそのまま廃墟になっていました。昔の商店が廃墟になっているのは山奥でまれに見かけますが、今をときめく大企業の店舗が廃墟になってそのままなのはなかなかショッキングです。しまむらに関してはショーウィンドウ内に商品がそのまま残っているのも見えました。
通行はトラック・乗用車のほかにパトカーが多いです。国道6号と県道252号の交差点だったと思うのですが、そこは警官2名が見張っていました。(県道252号は第一原発に繋がる道路)こんなにお巡りさんが多い道は初めてだったのでちょっと怖いです。
国道6号線、国道459号線から横に逸れる道は、ほとんど全部「帰還困難区域」としてバリケードが置かれ通行止めになっています。
この看板があちこちに置かれてます。
国道沿いですら何件か、屋根が崩れつつある一般家屋の廃屋が見つかります。
現場の方々がどのような雰囲気で作業されているかまではわかりませんが、通りすがりの私の目には、この現場は私たちの平和の外で、未だに最前線なのだと感じられました。この原発に関わる問題に、一般人の私が意見を口にするものではないなと思いました。戦争で国民が戦場の指揮に口出ししないのと同じで。
以下見てきたものです。
国道沿いの慰霊碑。だいぶ小さいので、復興が進んだらもっと大きなものを建てて上げて欲しいです。
福島県復興祈念公園。この展望台から第一原発がいちばんよく見えるということで来てみました。なお展望台の上には津波浸水深の印がついており(1枚目の写真)津波の脅威がよくわかります。むしろこの津波で形を保った第一原発すごいですよ。
展望台から見た第一原発(地平線の森)。ほとんど見えないです。
復興祈念公園は建設中で、完成はまだまだ遠そうです。面積に対して工事車両が少ないようにも見えるので、本腰入れた作業が始まること自体まだ先なんでしょうか。
祈念公園から見た空。国内の内陸方面でこんなに広い空が見れるところは割と珍しいんじゃないだろうか・・・と記念にパシャリ。
なお祈念公園近くには震災遺構の小学校があるのですが、街並みで既に心に大ダメージを負っていたので見に行けませんでした。。
道の駅なみえのラッキー公園も見てきました。かわいい。子どもは一人もいませんがそれはおそらく暑いためで、屋内遊び場で遊んでいる子はいました。
めっちゃかわいい。世界平和に一番近いところにいるのは多分ポケモンですな。
ちなみに福島県の指定ポケモンはラッキーなので、ラッキー公園もそうですし自販機もラッキーです。「福」島だからラッキー、たぶん。震災周りの情報に触れると心が沈んでしまいますが、ラッキーで慰められて助かりました。これがシビルドンとかだとかなりしんどい。
途中立ち寄った道の駅でポケふたも確認してきました。ポケふた初めて見たんですが、道の駅の敷地内で「探す」というポケモンならではの遊びが含まれているのがとてもよいですね。しかし猛暑日に広い敷地で分かりづらいところに置かれるとキツイですよ道の駅なみえ・・・。
道の駅なみえは食堂にもポケモンいっぱいで嬉しい!バチュルでかい!
最後に道の駅さくらの郷で見かけたビールクズの芸術。これもまた世界平和の1ピースですね。