2023/9/16は早起きして水戸城へ行こうと思っていたのですが、寝坊したので代わりに以前から行きたいと思っていた尾瀬に向かうことに。
会津若松市から金山町、只見町と抜けて新潟県魚沼市へ。そこから桧枝岐村へ向かう途中、尾瀬国立公園を掠める寸法です。尾瀬を掠める国道352号線は”樹海ライン”などと大仰な名前が付いていますが、Googleマップのストリートビューで普通に走れることは確認済み。
行きの途中、道の駅かねやまの駐車場。山に流れる雲のスケールが良いです。
11時30分頃に魚沼市へ到着。ちょっとペースが悪いし、少々疲労が溜まっているような…不安な要素が出てきました。とはいえ順調にいけば17時頃には自宅に帰れるはずですが。
魚沼市から尾瀬国立公園へ向かうシルバーラインに入ろうとして、「二輪進入禁止」に気付きます。シルバーラインは4輪限定!随分前に調べたルートだったので、うっかり忘れていました。
Googleマップもシルバーライン通行を前提とした時間を表示していました。でもシルバーラインを通らなくても、普通に国道352号線を通れば行けるんじゃないか。時間的にも普通に進めばさほど遅くなるわけではない・・・しかし352号線の道の構造によってはマズイか・・・と不安要素が重なりつつ、とりあえず国道352号線を進んでみます。
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国道352号線、端的に言ってクソです。ほぼすべてのカーブにカーブミラーが設置される見通しの悪さ、そして車2台はすれ違えない細さ。にもかかわらず、見晴らしが良いためかバイクも車も比較的速度を出したがる傾向にあるようで、命がいくつあっても足りません。
実際に国道352号線入り口の、カーブミラーがあるほど見通しの悪い、細い暗がりの道に対向車が40~50km程度で突っ込んできたので危うく死にかけました。自分はかもしれない運転で徐行+左端ぎりぎりに寄っていたから躱せましたが、もう少し右に寄っていたらぶつかっていました。躱したあと、バイクくんは倒れました(納車後4回目)。悲しい。
その後少し進み、国道352号線がいかに危険か身をもって知ったあと、一端の休憩地点に到達。
登山客が多いです。山ですからね。駐車場が足りないのか、近隣の待避所(駐車禁止)にも車がたくさんあり、ちょっと無法過ぎんよ~となります。
ここから先の道は更に険しく危険・・・かはわからないですが、ここまでより楽になることは無さそうなので、引き返すこととします。命あっての物種じゃ。
入口で気勢を削がれたため、のろのろ運転で下山中、後ろからスーパーカブに何度も抜かされます。いい時間なのか下山するライダーが多く、けっこう慣れてるのか、皆さん飛ばします。慣れれば大丈夫なのか、この道!?二度と来たくないが・・・と考えてしまいます。運が悪いだけで事故るカーブがあるのですが、初心者ライダーには見えない地平もあるのでしょう。
道の駅いりひろせでヤエーステッカーを貰い、魚沼米のおにぎりも頂きました。今日は寝不足もあるのか、疲労が嵩みやすい気がします。1時間ごとの休憩を大事にしたいし、可能なら仮眠もとりたい。
帰り道の国道252号線、田子倉湖周りのカーブで、今度は対向車の軽自動車がセンターラインを越えて大きく膨らんで曲がってくることがありました。今回も私はかもしれない運転でアウト側の端を走っていたので危なっかしいところはありませんでしたが、普通に走ってるだけだと違反してなくても死ぬんだなあ・・・と本日二度目の教訓を得ます。
田子倉レイクビューでひと休み。巨大な岩盤が圧巻です。
レイクビューですがダムがかっこいいです。発電機が大きい。
そんなことがありつつ、なんとか無事故無違反で自宅に辿り着きました。しかし朝寝坊して、目的も果たせず、危険な目に遭い・・・踏んだり蹴ったりであります。
とにかくバイクに乗っていると、どれだけ安全運転していても死ぬときは死にます。車なら助かるところがバイクだと死にます。そういう至極あたりまえのことを再確認できたので、実りはあったかなと思います。死んでも仕方ないという覚悟を持って乗りましょう。私は別に死んでも構わないので乗ります。
また、安全運転をする、プロテクターを付けるは当然ですが、そもそもこの国には「走るだけで命を危険に晒す道」が合法で存在することも今後は頭に入れて計画を立てようと思います。危険な道で対向車にぶつかったら、法で言えば対向車が悪いとしても、危険な道を選んだ自分にも責任はありますからね。事故ったときに痛い目を見るのはライダーですから、悔いが残らないように出来る限りの安全策は打ちたいものです。