北方遠信基地

絵・バイク・旅の記録

甲信越ツーリング①

 先日、休暇を利用して5泊6日の甲信越ツーリングに行ってきたので、その記録をぼちぼち書いていきます。

 連泊のキャンプツーリング旅は今年の3月にバイクを納車してからぼんやり立てていた計画で、このためにいろんな道具を揃えたり、キャンプにも何度か挑戦して手順や気を付けることを確認したり、いろいろやってきました。なので、今年の総決算と言える旅です。

 ちなみに今回の発端、目標になったイメージは私の敬愛する「ゆるキャン△」の志摩先輩が、キャンツーの帰りに路面が凍結したため追加で数泊してぶらぶらする回です。あんな風に余裕のある旅をしてみたいものです。実際には予定を周りきるためにだいぶせかせかした旅程となりました。

 

 2023/9/27(水)は早朝から雨。

 予報では曇り・降水1mlでしたが、走る途中から予報は悪化して最終的に降水14mlにまでなりました。とはいえちゃんと着込んでいれば多少の雨でも問題なし。スリップが怖くてスピードを出せないので、後続の車に何度も道を譲りながらのスタートです。会津から国道沿いに只見町を通って魚沼市へ向かいます。

 霧煙り雲に沈む山々と湖畔は水墨画のようでした。水墨画は道具として墨が使いやすいから描かれていたのかなと思っていた節がありましたが、この景色を描くに水墨が最も適していたのだと今は思います。

 西福寺に到着、雨も上がりました。日本海側の雨雲の南端にいるようです。西福寺は石川雲蝶という天才彫刻家の作品を展示する寺で、美術館のようなところです。写真OK・フラッシュNG。

 雲蝶は彫刻家ですが絵も上手い。

 寺の奥には天井も四方の壁もすべて雲蝶が彫った驚異的なお堂があります。龍が虎を追い払う天井の彫刻が雲蝶の代表作ですね。

 雲蝶の作品は仏教の教えを忠実に描いており、生涯は特に不祥事もなく終えた、尊敬できる真面目な方です。

 床の補修も雲蝶氏が担当されてます。ここは瓢箪の形に補修されており、茶目っ気のある方だったのだと思います。

 寺の裏にはちんぽにゃ!

 

 次に雨雲から逃れるように南下、坂戸城麓の直江兼続資料館の駐車場へ行きます。坂戸城は巨大な山城で、登頂には片道1.5時間~かかるため今回は登らず、麓の景色だけ見ていくものですが。

 麓の城跡は意外にもがっしり、金のかかった石垣が積まれています。坂戸城って山だけだと思ってたら麓もしっかり作られていますね。麓の居館に切り込み接ぎのある山城は珍しい気がします。小谷も春日山も麓はこんな立派な感じではなかったな…。

 写真映えする像もあってよい。

 

 昼食は魚沼米のオニギリをいただきます。美味しい。米の味の違いはよくわかりませんが、大粒で良い米を使っていますね。

 このあと雲洞庵に寄るつもりでしたが、今日は定休日のようなので、スーパーで食材を買ってキャンプ場へ早めに向かいます。

 いつもは城などを見学してギリギリの時刻にチェックインするのですが、今日は15時にチェックイン。おかげで見晴らしのいいところに設営できましたし、テント設営後に雨が降り出したので濡れずに済みました。これからも余裕を持ってキャンプしたいものです。

 今回、雨の予報があったのでテントはツーリングドームSTを持ってきました。前室を跳ね上げてタープ代わりに出来るので雨天に強いのと、2人用テントなので広くてよく眠れます。欠点は重くてデカいこと。

 久しぶりに焚き火もして夕食は、焚火で焼き肉です。焼き肉の感想としては、焚き火だと火加減が難しい。薪の調整と油ひきを何度もやるので忙しい。2名以上で役割分担するのが良さそうです。志摩センパイも初めての焼き肉は各務原センパイと共同でやっていました。さすがセンパイ、初回から賢いやり方を心得ていらっしゃいます。

 雨のキャンプになりましたが雨音は心地よく、冷えた空気には焚き火が染みて、案外良いものですね。②へ続く。