北方遠信基地

絵・バイク・旅の記録

大間崎ツーリング 中編

 前編から引き続き5/17は青森県下北半島、大間崎を目指して六戸から北上します。

 晴れ間が見えていますが、嵐です。天気予報ではそんな酷い天気じゃなかったのですが…キャンプツーリングはだいたい毎回大嵐なので、そういうものなのでしょう。

 早朝、横浜町のあたりから雨風が強烈になってきてレインコートを着用。とりあえずむつ市まで行って体温を下げないようにホッカイロを購入します。ここの時点で天気予報を見る限り、昼頃には雨が止みそうですが風は10mを越える模様。どうしたものかとコンビニ前で悩んでいると、タクシーの運転手さんから「大間までは風に吹かれるような道じゃないので行った方がいい」とのこと。あんたほどの男がそう言うなら…ということで出発します。

 実際、海岸沿いではありますが橋や稜線は無いので強風で反対車線に流される心配はありませんでした。とはいえ雨も風もキツイ!

 

 どうにかこうにか大間崎まで到着、嵐のなかの地の果ては寂しい場所です。

 15年ほど前、自転車で北海道は宗谷岬まで行ったことを思い出しました。あのときも曇り空の酷い嵐でした。地の果てとはそういうものなのでしょう。

 

 ずぶ濡れでしたが優しい店員さんに導かれて大間マグロを食べる席に着くことができました。大間のマグロおいしい。舌の上で脂身がとろけます。

 マグロを食べ終わった頃には雨もあがり清々しい天気。ただしこれから風速15mを越える予報。台風並みです。どんどん状況悪くなってんよ~。戻ります。

 途中のふ海苔海岸の写真。光の当たり方でいろいろな青色を見せる海が綺麗でした。海岸に新品(?)の石を投げ込むとそこにふ海苔が付くということで波打ち際に大石が転がっています。

 

 水浸しの落ち葉と木の枝と落石で埋め尽くされた山道を抜けて、恐山へ到着。予報では雨は止んでいて風も弱くなるはずでしたがそんなことは(略)。
 私より先に見学を終えた400Xの方と駐車場で会いましたが、あまりにもひどい天気でお互い笑ってしまいました。彼は無事に帰れたでしょうか。

 暴風雨の中恐山を見学。硫黄の匂いが立ち込める地獄の景色です。

 まさに地の果て。本州の北端、青森のさらに北端にこんな景色があるというのがまた味がありますね。

 地獄の景色の最後に控えるは美しい極楽浜。

 あまりに美しい景色で鼻にツンときました。地獄の最後に美しい渚が待っている、本当にそうであるなら、いや、そうであってほしい。みんなそう思っているからこの恐山が信仰を集めているんでしょうね。

 恐山見学後、駐車場に戻ったら強風でバイクが倒れていて右手バーエンドがひしゃげ、アクセルスロットルが自動で戻らなくなりました。バイクを立たせても全力で抑えつけていないと強風で倒れるというどうしようもない状況、風の切れ目を見て脱出しました。6kmほどトロトロと走って風の弱い林の影に停めてレンチでバーエンドを取り外し、なんとか復帰。風は相変わらず強いですがむつ市内のホテルが空き部屋0件のため、観念して暴風のなか六戸まで戻ります。

 

 後編に続く。