北方遠信基地

絵・バイク・旅の記録

群馬ツーリング③ / 箕輪城

  前回の北方遠信基地!ゲリラ豪雨の直撃を受け、全身濡れネズミで迎えた2日目。箕輪城を目指す。

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 昨日の雨の影響でライディングブーツが濡れたままの運転になりました。ブーツが濡れてても夏なら大した問題じゃあるまい、と甘く見ていたのですが、足がずっと沼地に浸かっているような状態になるので、腐りそうです。他の服が濡れても走れば乾きますが、ブーツだけは濡らさないほうがいいですね。

 日本100名城がひとつ、群馬県箕輪城へ到着。想像以上の大城跡です。

 箕輪城は、武田・上杉・北条の三方に囲まれた激戦区に建つ長野氏の城。長らく踏ん張りましたが、長野業盛の代で武田に落とされたあとは各勢力いろいろな人が入り、最後に入った徳川方の井伊が近代城郭へと改修しました。改修後すぐに井伊が移封されたため廃城になったようです。

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 駐車場は広くて無料、トイレもあってありがたい!

 トイレ脇には御城印などを販売するブースが出ており、本来は役所でないと押せないはずの100名城スタンプもここで押せます。先に役所回らなくてよかった・・。

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 駐車場で流れるテーマソング「きつね火の箕輪城」。かっこいい~!テーマソング持ちの城いいよね。

 駐車場および、城内のあちこちにあるマップ。城跡なので当然複雑な作りになっております。この複雑な作りのわりにパンフレットが存在しないらしく?看板を記憶しながら周ることになるのが地味に難しい。

 マップの下側と右側は広い堀、上側は川と山なので、基本的に寄せ手は左~左下側から来ると想定されているようです。前方の防御の要は木俣、大堀切、郭馬出。それを支援する二の丸三の丸。その奥に本丸、さらに心臓部が御前曲輪という感じか。それぞれ見ていきます。

 

 心臓部になる御前曲輪。長野業盛が自刃した場所とされます。本丸が落とされるとき、殿様が腹を切るために一時退避するスペースということで、存在のサムライ魂が過ぎる。井戸もあります。

 本丸と、本丸周りの空堀。本丸はかなり広大でかなりの人員を収容できそうです。空堀もだいぶ深い。

 本丸と蔵屋敷間の通用路には木橋が採用されています。どうやったらこの木橋渡れんのォ?と堀の中をぐるぐるしてしまった・・。

 

 二の丸とその向こう、最前線の大堀切。大堀切には土橋がかかり、郭馬出に接続しています。この土橋を抜けられると残りは脆いため、こちらも土橋ではなくいざというときに落とせる木橋のほうがいいんじゃないか?と素人考えをしてしまいますが。土橋のほうがメリットあるのでしょうか?予算問題もあるかも?

  箕輪城において最も注目すべき防衛設備、郭馬出。門が復元されています。馬出は反撃の要ですが、この郭馬出は郭の周囲が一段高く土を盛られており、内部の様子が外から見えないため、敵方に反撃のタイミングを悟らせないのがポイントです。

 

 郭馬出のさらに前方、木俣からの眺め。向こうは平野になっており、敵の動きが良く見えますね。

 

 戻って駐車場側の搦め手口の土塁。なだらかですが結構広々しています。

 

 周囲の地形込みで見れば難攻不落な城であることは間違いないのですが、いかんせん地形的に戦い以外の使い道がないバーサーカーっぷりが問題だったのか…箕輪城は泰平の世を前に廃城されてしまいました。

 秀吉の天下統一が1590年なので、ほぼ平和が到来している1590~1598の間に改修された城としては非常に巨大な箕輪城。遺構もほぼそのまま残っており、地元の方の手入れも上々、アスレチックみたいでわくわくします。さすが日本100名城に選ばれるだけはありますね。おすすめです!

 

 ④につづく。